家電製品のエコロジカルな使用を促す表示方法の研究

杉本, 美貴

2011-03-29T01:54:02Z

2011-03-29T01:54:02Z

2011-03-25

　地球規模の環境問題は日常生活の中の身近な問題として大きな注目を集めており、家電においても官民一体となった取組みが加速している。このような中、製品開発の多くのプロセスに関与するインハウスデザイナーの役割と社会的責任は甚大であることから、国内の家電・電子機器メーカーのデザイン部門に対してアンケート調査を実施し、現在のインハウスデザイナーの環境問題への取組みの実態の把握と、今後インハウスデザイナーが取組むべきエコデザインの方向性について検討を行った。その結果、今後デザイン部門で積極的に取組まれるべきエコデザインの領域の中でも、一般的にCO2の排出量が最も多いとされる製品使用時にユーザ自身の環境に配慮した機器の使用を促すデザイン開発が重要であることに着目した。 　そこで、家電の中でもエネルギー消費量の多い冷蔵庫、テレビ、エアコンを対象に、機器自体に環境負荷に関する表示を行う際、ユーザにエコロジカルな機器の使用を促すために効果的な表示内容や表示方法を、実際にユーザが自宅で使用している機器に取り付けることができる実験装置を開発し、その装置を用いたアンケート調査と継続使用調査を実施した。 　これらの調査結果を踏まえ、機器自体にエコ表示を行う際の、ユーザが家電製品をエコロジカルに使用することを促すために効果的なエコ表示の要件を整理した。

取得大学：京都工芸繊維大学 ; 所属：大学院工芸科学研究科博士後期課程　造形科学専攻；取得学位：博士（学術）; 学位授与年月日：2011-03-25 ; 証書番号：博甲第６０３号

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http://hdl.handle.net/10212/2032

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