複雑組成廃液の分析技術に関する研究「Ⅱ．イオン電極法によるフッ化物イオンの簡易定量」

2008-07-15T05:37:59Z

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1990-04

本研究では､洗煙廃水や大学の研究室から排出される無機廃液など、塩濃度が高く、重金属、陰イオンなどが共存する複雑な組成の廃水中のフッ化物イオンの定量に、蒸留を行わず直接イオン電極法（既知量添加法及びグランプロット標準添加法）の適用を検討したところ、共存イオンの影響も受けず廃水中のフッ化物イオンを簡便に定量できることがわかった。この直接イオン電極法では、難分解性のホウフッ化物イオンは検出できないが、酸性下でアルミニウムイオンを添加した後電子レンジで加熱すると、非常に短時間でホウフッ化物イオンを完全分離でき、イオン電極法の前処理としてこの操作を行うと、難分解性のホウフッ化物イオンを含むすべてのフッ化物イオンを迅速かつ簡便に定量できることを見いだした｡

京都工芸繊維大学廃液処理施設報「環境」第2号 1990-04 pp.38-45

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http://hdl.handle.net/10212/1797

ja

0380

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